イデア前世療法とは?
「前世療法」とは
ヒプノセラピー(hypnotherapy)と呼ばれる、心理療法の手法の中のさらにひとつの手法です。
ヒプノセラピーは、催眠療法と呼ばれ古代エジプトや古代ローマでは神と繋がるリラクゼーションとして伝わっていました。現在では、人の持つ深い意識にアプローチして、現在のあなたの悩みや問題を解消していくツールとして用いられています。
「過去の自分に出会う旅へ」
あなたの心の奥深くに眠る前世の記憶を探ることで、今の自分をより深く理解し、癒しを得ることができます。イデア前世療法は、催眠を使わずにカウンセリングを通じて前世のイメージを見つけ出し、感情に記憶された出来事や潜在意識に抑圧された思いを解放します。誘導催眠を得意としていますので、催眠をご所望の際はお知らせください。
催眠にかかるか不安…
イデア前世療法は、潜在意識と呼ばれる無意識領域にアプローチするため、セラピストの誘導のもと深い催眠へと誘導いたします。
誘導方法は、一般的な筋弛緩法や誘導瞑想だけでなく、お話をしながら揺れる出来事や感情に記銘された記憶にアプローチする方法(感情状態依存記憶を応用したオリジナルの非催眠法)も用いますので、ご自身の感情に(この時だけでも)素直になっていただければ前世は視えますので、「催眠にかかるか不安」「以前まったく何も見えなかった」という方でも安心してセッションに入ることが可能です。
例えば、自分の思いを話せないという悩みがあるとします。きっとご自身が覚えていない過去に、何か言ってしまったことで、耐えきれないほどショックで傷ついた体験があったのだと思います。
その時の衝撃から身を護るために、防衛機制(防衛本能)が「話さない」という積極的な手段をあなたに取らせます。頭では「話したい」でも、無意識の自分は「話さない」を選択しているということです。そうなると、頭では「言いたい」けど、無意識の深いところでは「言ってはいけない」となり、葛藤が生まれます。
この葛藤を解消するため、「前世療法」のアプローチの仕方として「最初に傷ついた出来事(ISE)」へと意識を退行させていきます。
その出来事が幼少期の場合(インナーチャイルド)より、もっと前の過去生・前世のことが多いと考えるのが前世療法です。
この肉体をまとってからの記憶ではなく、「魂の記憶」「魂の痛み」にアプローチして癒し理解して受容していきます。
そのまま放置したり、潜在意識の中にその時の痛みや傷、抜けきれなかった感情やエネルギーが残っていると、無意識領域から今のあなたに影響を与え続け、苦しみは続いてしまいます。
具体的にどんなことをするの?
当方では、基本Zoomでのセッションを行っています(対面希望の場合は、場所のご用意と往復の交通費のご負担をお願いしております)。PCやスマホを用いてZoomにご入室いただき、背もたれのある椅子やリラックスできる姿勢でお座りいただくだけでOKです(イヤフォンマイクがあると、集中できてより良いセッションとなります)。
頭・思考ではなく、「潜在意識・魂」が訴えてくることをセラピストが掴むため、カウンセリングをさせていただきます。その際に潜在意識の声が出てきてくれれば、そのまま非催眠の手法でセッションに入ります。そうでない場合は催眠の手法を使いますが、どちらでも問題ありませんのでお任せください。
現在の自分を動かしている信念体系、今までの自分を創り上げてきた思考パターン、未浄化の感情を持っている前世の方が出てきてくれます。「前世イメージ」という形でクライアントご自身で見て感じていただく、と言ってもよいと思います。
たとえば、
「小学生の運動会の場面」と今、心でつぶやいてみてください。どんな場面でも構いません。何かしらイメージが出てきたと思います。それは、かけっこの一場面かもしれませんし、運動場を上から見下ろしている感覚かもしれません。それと同じようなイメージや感覚で、前世のような場面が出てきます。そこで前世を追体験し、癒しや解放を行っていきます。
その時の状況により、さらに別の前世(1回のセッションんで1~3つ)を見に行くこともあります。
さらには、以下のことも行っていくことがあります。
生前、人生の計画を立てているミーティングルーム(中間世)
胎児期・幼少期
未来・未来世
ハイヤーセルフとの対面
魂の契約をしている場面
セラピストが問いかけをしていきますので、見えているイメージ、感覚を自由に話して教えていただきながらセッションは進んでいきます。
このようセッション・イマジネーションセラピーが自分に合っているか?
ご心配な方はまずは「体験セッション」をおすすめいたします。
セッションを受けたら現実に変化はある?
ずばり、行動を起こせば明らかな変化を感じられます!潜在意識が変わったその「在り方」で、言動を起こして初めて目に見えて「変わった」とわかるからです。(目には見えませんが、心の中はとても穏やかで落ち着いていることは感じられます)
人によっては、「ずっと目の上のたんこぶだった上司が異動した」「母がすっごく優しくなっていい関係に戻れた」など、実際に映画のような展開が起こることもあります。
昨今、「潜在意識の思いが現実化する」という考えが広まっているので、割愛する部分もありますが、ここで特に大切なのは「どのような心の在り方において行動するか」です。
痛みや恐れが無意識・潜在意識に潜んでいると、「失敗したらどうしよう…」「うまくいかなければ、お金と時間が無駄になる」と、「結果」にばかりに意識が向いてしまいます。痛みや恐れは、無茶な言動の抑制には繋がりますが、それは今までのあなたのやり方であり、新たな領域へと進むためには足かせとなります。
セッションで、その痛みや恐れのさらに奥底に流れている「愛や感謝」というエネルギーを無意識や肉体に流し、「新たな領域で展開されるあなた」にバージョンアップをしていくのですが、その状態(在り方)でいると、結果ではなく「プロセス」を愉しめるようになっていきます。
いままでの自分は、「自分が楽になること」の選択をしてきたはずです。無理しなくていい、もういいじゃないか、割り切っていこう…そして楽になる選択をすることで、「自分を大切にする」というプロセスをたくさん歩んできたと思います。
でもその先があるんです。「自分を大切にする」の落とし穴といってもよいでしょう。
自分を本当に大切にする覚悟
自分が楽になることで、精神的な成長の機会を失ってしまうことがあります。それでは、深い意味で「自分を大切にできている」とは言えません。
今までたくさん虐げられて、人の目を気にして、自己犠牲を続けてきた場合においては、まずは素直に自分の気持ちに従うことが大切です。癒しの段階ですね。食事に行った時は、少し高くても ”食べたい!” と思ったものを選び、 "似合わないわよ" と思われても、好きな色の服を着て、気兼ねなく行きたいところに行く。やりたいことをして、休みたいときに休む。そこには罪悪感も何もなく、ただ楽しいことを選ぶ!
でも、これは「自分を大切にする」の最初の一歩です。「自己実現」の領域です。ある程度満たされると満足するものでしょう。
次の「自分を大切にする」という領域は、精神や命や魂のためになる選択をしていく段階です。心・魂の力をつけていくのです。
私たちはみな繋がっていますから、ここが育つと他の魂の力も育っていくのです。「自己超越」の領域です。
生きていく中で逃げようのないテーマに直面したとき、この「心・魂の力」が支えてくれます。
今までの段階の「自分を大切にする」は、痛みの回避行動、潜在意識に「痛み」があるわけですが、この段階となると根本に「すべてうまくいっている」状態…潜在意識に「安心感」「可能性」が根付いているので、自分を信頼できるようになります。
その在り方(潜在意識に根付いている信念体系)で選択していくと、結果はどうであれプロセスを愉しむようになり、魂の成長につながっていくのです(そして、オマケ的な感じで物質的な豊かさも集まってきます)。
魂の成長=本当に自分を大切にしている状態になっていきます。前世療法を何度か受けていく、または講座でこの辺りを学んでいくと、そのような在り方へと確実に近づいていけるようになります。
力を取り戻すには
前世療法は、抑圧された「心」の味方であり、本当のあなたを生きるための「統合」のサポーターです。
今のあなたに似た前世の人生を、潜在意識が選択し見せてくれます。それは今のあなたを投影し、イメージ(スクリーン)として映し出されます。
顕在意識(表層意識)では気づかなくても、現実世界では受け入れられなくても、前世ストーリーとして今の自分を追体験することで、「もう同じ失敗はしない」「本当に求めていた生き方はこれだ」と、魂の目的を思い出し、本当の自分を生きるための舵取りをする覚悟が生まれます。
その時に必要となってくるのが、分離し抑圧し認めたくなかった「もう一人の自分」の存在なのです。だから、本当に癒しが必要な時以外は、嫌だなと思うことやネガティブな感情を手放すことはしないでください。
あなたの力を取り戻すには、「もう一人の自分」「生きられなかった自分」が絶対に必要なのです。
今までのネガティブものを違う角度から見られるようになると、それらが光り輝く宝物に見えるようになります。すべてが感謝に変わります!
最後に…
私もそうでしたが、誰しも「その前世は本物?」それとも「潜在意識が見せている単なるイメージ?」という疑問が湧いてきます。
詳細は拙著「意識の旅人たちへ送る~前世療法の本」に記していますが、「前世があるのかどうか、本物であるかどうかは誰にもわからない」といのが現状ですが、その点も含めさまざまな研究が進められているようです。
ただ、前世として語られるクライエントのイメージは、その方に必要なメッセージであり、生きるための力となってくれるのは疑いようがありません。
そして、臨床で何百と経験していますが、前世療法で有名な「ブライアン・ワイス博士」の本にもあるように、クライエントが前世(イメージ)を話すだけで、問題が解消されたり、解消へと導かれるというのも間違いありません。
物語やイメージを自由に語るセラピー(ナラティブセラピー)も、こころの症状の除去や、人生観の転換など幅広い改善が認められていますが、前世療法はその自由に語る部分を「前世」に特化しているところが特徴です。
「前世の自分」という設定で語られるイメージは、何かを自由に語るよりも、クオリア(質感)や臨場感がアップし感情移入しますので、感情の開放にもつながるのです。
ただ、「前世」というスピリチュアルでオカルト的なイメージがあるだけに、差別的扱いがあるのも否めません。この辺りは、私たち前世療法士にとって、いちばんの課題でしょう。
「イデア前世療法」では、催眠誘導または感情に記銘された記憶や体感から、潜在意識へアプローチすることが特長です。
私たちは抑圧した思いや出来事を潜在意識に隠し、普段は出てこないように蓋をして生きています。それは今の人生だけでなく、前世から溜め込んでいた魂の履歴でもあり、今の人生に影響を与え続けていることもあります。それらを解放していくと、本来の力を取り戻すことができ、とても楽になっていきます。
また、潜在意識のさらに深淵な意識に、ユングが提唱したような「集合的無意識」や「普遍的無意識」と呼ばれる領域があります。それは時代や場所によって変化するようなものではない、万人の中に存在してきた無意識です。
その深淵な無意識からのメッセージは抽象的ですが、こころへの浸透力が半端ありません。無意識からのメッセージは、「人生の目的」や自分を拠り所にして生きていく「力」を思い出させてくれるものです。
そしてあなたも、このようなメッセージを受け取ることができるのです!なぜなら、いつもあなたの内側にあるからです。